内職ワーク図鑑・内職仕事や在宅ワークの新しいカタチを知りたい方に役立ちそうな本を集めてみました。
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2006年4月14日16時52分
時点のものです。

仕事をしなければ、自分はみつからない。?フリーター世代の生きる道

仕事をしなければ、自分はみつからない。?フリーター世代の生きる道

人気ランキング : 111,160位
定価 : ¥ 1,680
販売元 : 晶文社
発売日 : 2005-02

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¥ 1,680 仕事をしなければ、自分はみつからない。?フリーター世代の生きる道 通常24時間以内に発送
『負け犬』に匹敵する名著

『ニート』『希望格差社会』と、働かない若者たちを論じたものが多く出ているなかで、彼ら彼女らの「気分」を見事に言い当てた名著。
ファッション(ブランド)、カフェ、コンビニ、携帯など、20代〜30代をとりまく消費状況と、なににお金の使いたがっているのか、著者はよくわかってますね。
昨年の『負け犬の遠吠え』に匹敵する鋭い分析ではないでしょうか?

「自分を探すな、仕事を探せ」

若者のフリーターが400万人以上もいる。その理由にはもちろん不況による就職難があるが、それだけが原因だとはいきれない、と著者はいう。
そこには、ただ食べるため、豊かになるためだけに働くことに意味を見出せず、自己実現を求め、自分探しをしている新しい若者たちがいる。
真性「団塊ジュニア世代」。戦後世代の両親をもつ初めての世代だ。
この世代の特徴は、これまでの日本人とはまったく異なる。
これまでの日本人とは、明治以来、富国強兵、殖産興業、和魂洋才、脱亜入欧、高度成長、、所得倍増、追いつき追い越せで頑張ってきた日本人。
それと逆の価値観をもっているのが今の若者だ。
のんびりして、気楽で、あくせくせず、自然体で、肩の力が抜けていて、自分を殺さない。そんな若者たち。
著者は、この本のなかで、その世代の特徴を、豊富な調査と自らがフリーターをやとった経験も踏まえて、リアルに描いている。ときにあたたかく、ときに批判的に。社会全体として対策を講じていくためにも、とにかくまずは正しい現状認識が必要であるとの立場であるようだ。
そして、若者たちへよびかける。
「消費だけでは大人になれない」「働いてみないと自分に合う仕事はみつからない」「自分を探すな、仕事を探せ」と。

企画が先行しすぎた本

仕事をしない人向けに無理をして出来た書籍に思える。仕事をしないことへのデメリットと仕事をするメリットだけが対比的。一方、仕事をしていることによるデメリットや社会問題には言及されていない。この姿勢では読む気がなくなるか、嫌悪感を覚える読者もいるだろう。
そもそも、編集者と著者とで企画の合意がきっちりできていたのか疑問を感ずる。労働問題らしきものを論じた1部。2部ではコンビニや歩き食べと労働の意欲とがどのようにリンクするのかもわからず、唐突にこれらの分析が始まる。別の書物を読んでいるような錯覚に陥る。
企画意図が見えてこないし、仮にあったとしても反映されていないように受け取れるので最低点。文章が明確なことだけを評価して星2つ。

タイトルは良かったのですが・・・

逆説的で斬新にみえたタイトルに魅かれ読んでみましたが、久しぶりのはずれでした。というのもそもそもどうすれば、仕事につけるのかという本質から終始ずれっぱなしだったからです。合間に入れているインタビューもネガティブなものが多く、意図がまったく分かりません。
また、著者のビジネスコンビニで働くアルバイトに向かっての批判めいた記事も木を森を見ず、一面的な見方しか出来ていないようで残念でした。

「若者文化」と「職業意識」の関連の弱い示唆

本書は、著者の領域である「若者文化論」といった立場から、最近問題となっている若者の無業者問題について論じたものである。
確かに、例えば「真性団塊ジュニア世代」といった用語に見られるような世代論的分析、また、都市における定点観測の手法を用いた、若者の行動様式の分析は極めて興味深いものであるが、本書の論点である「無業者」の点については、確かに、こうした「若者文化」が密接に関係しているものの、一面を指摘しているに過ぎず、必ずしも本質をえぐりだすことができていないと思われる。
もっとも、著者が、若者のアルバイトを使用した経験や、その他の若者職業能力、職業意識の決定的低さを指摘している面があるが、それはあくまでも経験談の域を出ず、そうした現象が出現する構造的な側面を明らかにするものではなかったといわざるを得ない。
こうした意味では、「無業者問題」に関する論点と分析視角が絞り込まれておらず、おそらくは昨今の「無業者問題」に関する書物の多数の出版という状況の中、幾分拙速な形での出版であったという背景が推測されるものとなっている。
しかしながら、やはり「若者文化」に関する著者の分析・観察そのものは見事で、特に「歩き食べ」という側面を中心に観察した、コンビニとの関連性における若者の食事行動に関する指摘は極めて興味深い。ここでは、「食べたいときに食べる」ことが結果的に実現されたことから、いわば常に「動物的欲求」が満たされる状態になっていると指摘されている。
おそらくは、こうした「動物化」という現状の中で、人間としての精神性や、社会参加の中心である職業やそれに対する意識が、結果的に極限に低下しているということであろう。すなわち、人間としての退化とも言うべき状態であり、本来、高度な意識を有する「市民」で構成されるはずの、文明国家の国民たる基礎的な資格すら、一切値しない集団の出現ということになろうか。


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